起きたけど、かずにぃはまだ半分、夢の中みたいで少しぼぉっとしてる。


「夢を見てたよ」


かずにぃが私の頬に手を添える。


「夢?」

「そう。チビの時のお前の。

そしたら、急に大きくなってここにいるからビックリしたよ」


それから、かずにぃは少し目を細めると、しみじみと私を見つめて笑う。


「ガキだ、ガキだと思ってたら……。ホント、お前、大きくなったよな……」