「トール……?」

僕が抵抗を止めたことで、トムに一瞬の戸惑いが生じる。

「降参。分かったよ……トム」

「トール?」

「……感じさせてくれるんだろう?」

少し体を起こすと、僕は唇をトムの唇に重ねる。