トムはクスクスと笑うと、僕をからかい始める。

「トールはウブだね。だけど、正直、あなたとこの部屋で2人きりでいるのは、僕には結構つらいんだけど……」

「え?!」

「ほら、顔色が変わった。正直だね」

「……年上をからかったりしないように」

僕は精一杯虚勢を張って、出力されているプリントに手を伸ばし、目を通し始める。