「ん~……。父さんは良く、自分の好きなモノや大切なモノの名前をファイル名にしていたからなぁ」

彼はカチャカチャとキーボードに指を躍らせ、思いつくままに聖書の単語や、以前飼っていたペットの名前とかを入力し始める。

「ヤレヤレ、お手上げだね……」

3時間もするとトムは次第に疲れたのか、「finish」「final」「release」と言った単語を適当に打ち始めた。