「勿論、見せて上げたい所なんだけど、パスワードが掛かっててね……」

彼はダブルクリックして見せ、

「ほら、開かないんだ」

と、お手上げのポーズをする。

「何かパスワードを解除できるヒントはないかな?」

トムの横に立ち、僕は画面に見入っていた。