僕の上に乗っていたMrs.ケッチャムは、慌てて乱れた髪と服を正しながらようやく僕の上から飛び退いてくれた。

そして、気まずそうな顔をすると、そそくさと奥の部屋へその姿を消した。

「改めて自己紹介を。

僕はトーマス・ケッチャムと言います。

もし、よろしかったら2階にある僕の部屋へいらっしゃいませんか?

あ、勿論、そのまま母の接待をお受け頂いてもよろしいのですが……」