ベッドの上で片肘を付いて頭を押さえているかずにぃが、横目でちらっと私を見る。


「何でお前がここにいんの?」

「えっと、おばさんに用事を頼まれて……」

「用事?」

「あ、うん。もうその用事は用事じゃなくなっちゃったんだけど」

「言っている意味が分かんないんだけど……」

「あの。おじさんが倒れて……」

「え?おやじが!」


さっとかずにぃの顔色が変わる。