目的地に着くまでの1時間半、僕は彼のマシンガントークに適当に相槌を打ちながら、窓の外を穏やかな気持ちで見つめていた。


「トオル君……トオル君……愛してる。私、……待ってたんだよ」


雨の音に紛れて、君の声が僕の耳にこだまする。