その時、僕の背後から声がした。

「ミスター・フジエダ……」

この声は……!

僕ははっとして後ろを振り向く。

すると、ハルナは消え、真っ暗な部屋の中に僕と彼がいた。

これは、夢の続き……。

僕は悪夢を見ているんだ。

彼は……彼は……死んだはずだ。



「ミスターフジエダ。すみませんでしたね。折角、ご足労頂いたのに……」


その声の主はケッチャムだった。