驚いた事に二人はあれから意気投合し、20歳の年の差を物ともせず付き合い始めていた。

「よぉ!トール!お見舞いに来てやったぜ!

しっかし、肺炎になるまで仕事をやるなんてなぁ~自己管理がなってないぞ」


グレイスはキンケイドが持ってきた花束を彼の手から取り上げると、そばにあった花瓶にズボッと突っ込む。


「ハニー。会うなりお説教なんて……。トールが可愛そうよ」

「けどさ、こう言う時でないとこいつは聞かねぇから」

「もうっ、あなたったら……」


キンケイドはグレイスの腰に手を回すと、僕の存在を忘れたかのように、熱烈なキスをし始める。