「あ!春名ちゃん?!良かったわ、出てくれて」

「おばさん!」


意外に明るいおばさんの声に、少し拍子抜けする。


「さっきはありがとね。

おじさんね、大丈夫だったの。

ん~、まぁ、大丈夫でもないんだけど、命にかかわる病気じゃなくてね。

尿管結石だったんですって」


「ニョウカンケッセキ?」


「私も詳しくは知らないんだけど、死ぬほど痛いらしいけど、死ぬことはないみたい」


それを聞いてほっとする。