「大学時代、僕と片岡……、君のお父さんはハルナの母を巡って争ったんだ。聞いていたかな?」

オレは初めて聞く彼の告白に面食らう。

「いえ。初耳です」

「丁度、今の君くらいの年齢だったよ。僕達3人が出会ったのは……。

結果としては、僕と彼女が付き合い、結婚し、長年子宝に恵まれなかったが、なんとかハルナが産まれた」