チャイムを押すと中からいきなりおじさんが出てきた。

大丈夫とは言ったものの、さすがのオレもこれには固まる。

「お、お久し振りです」

「やぁ、カズト君。随分大きくなったね」

おじさんの思いも掛けない笑顔のお蔭で、安堵に胸を撫で下ろす。