オレの言葉にハルナは慌てて、「あ!それは別の日がいいかも」と打ち消す。

「なんで?」

「実は、今日は高校の担任の先生が午後から来ることになってるの」

オレはオフクロの昨日の言葉を思い出した。

「学校、退学するって本当か?」

「なんで知ってるの?」

「昨日、おふくろから聞いた」

ハルナは、俺をじっと見ていたが、やがて前を向くと無言で頷いた。