「ペンダント?!」

ぼーっとしながら、そのペンダントとハルナの寝顔を交互に見つめていた。

そして、さっき、ハルナが必死になって探し回っていた姿を頭の中で思い出し、一気に夢の中から現実の世界へと引き戻される。



「ハルナ、お前が探していたのは……これなのか?」


藤枝徹……。

あいつの翳が俺の脳裏を横切る。


ギリギリとペンダントヘッドを強く握り締めるオレの手からは薄っすらと血が滲み出し、1滴の血が滴ると、シーツの上に広がっていった。