オレは仰向けになると、生まれて初めて心から愛する女と抱き合えた悦びに浸った。

ほの暗いホテルの一室は、オレとハルナの乱れた呼吸だけが響いている。

オレはダラリと脱力したハルナの体を引き寄せる。

ハルナは恥かしそうに薄っすら微笑むと、そのまま深い眠りに落ちていった。