困惑顔のハルナの頬を撫でながら、瞳を見つめる。

「カズトでいいよ」

「カズ……ト?」

「いいね」

「カズト?」

「うん?」

「この間、凄く恐くて、凄く痛かったの……だから……」

ハルナに怖い思いをさせてしまったあの日の夜を思い出す。

それでもハルナは、オレを許して受け入れようとしてくれている……。

オレは、彼女が壊れてしまわないようそっと背中に手を回すと抱き寄せる。

「ごめん。今度は優しくするよ……」