「じゃ、オレ、ちょっとフロントに行って来るよ」

「え!?なんで?」

「ドア、閉まったしまったからさ。お前のことだからカードキーは中なんだろ?」

ハルナは真っ青になって、後ろを振り返りドアノブをガチャガチャと回し始める。

「外からはカードキーがないと、開かないんだよ」

オレはハルナのデコを指で弾くと、ハルナの肩にジャケットを掛け、

「こっから動くなよ」

ともう一度キスをする。