オレが再びチャイムに手を伸ばしたその時、真っ白なガウンを羽織り、髪から水滴を滴らせながら、ハルナは慌てて部屋から飛び出してきた。

オレは驚き、チャイムを押そうとした手を

「よ、よぉ?!」

と言いながら上げる。


ハルナはポロポロと大粒の涙を流す。


「かずにぃのばか!!」

ハルナは、その華奢な体でオレを抱きしめる。