返事が無い……。

かずにぃが聞き逃したのかもしれないと、気を取り直し、2度3度とチャイムを押す。


やっぱり、返事がない。


もしかしたら、大学の方に行ってるのかもしれない。

だとしたら、大学に行くべき?


でも、かずにぃのことだから、部屋で熟睡してるなんてことも十分ありうる。


仕方なく、おばさんから預かった鍵を鍵穴に差し込み、オートロックを解除する。