その絵の中のハルナに良く似た天使が柔らかな微笑をオレに投げ掛け、慈悲の手を差し延べているかのような錯覚を覚えた。

もしかしたら、あの時の選択は間違いだったのではないだろうか。

あいつはあの天使のように、遠く手の届かない侵さざるべき聖域だったのではないか……。

そういえば、北尾も言っていたな。


『侵さざる神聖な美少女』だと……。