「あ、いや。美味しかったです。今日はちょっと、体の調子が良くなくて……」

オレは笑いながら、

「あ、すみません。これももう下げて下さい」

と謝罪する。

「かずにぃ、大丈夫?食事、ほとんど、手を付けてなかったけど……」

心配そうな顔をしながら、ハルナは食事をする手を置く。

空になった皿をウェイターが下げ、彼女の前には食事の最後のデザートのアイスクリームが置かれた。