ほぼオフクロとハルナの母親の希望が反映された披露宴プランが出揃った頃、入社6年目だと言う中堅ホテルマンが電卓を弾き出す。
「端数は当ホテルでサービスさせて頂きますとして……」
ありがとうございますと二人の母親は頭を下げる。
「487万円でございます」
オレは危うく口に含んだばかりのコーヒーを噴き出しそうになった。
「端数は当ホテルでサービスさせて頂きますとして……」
ありがとうございますと二人の母親は頭を下げる。
「487万円でございます」
オレは危うく口に含んだばかりのコーヒーを噴き出しそうになった。