それから、オフクロは何か喋りながら俺の腕を引っ掴んで説教部屋へと連行する。

だが、脱力し切った俺の耳に、オフクロの声なんか届くはずもなく……。


「だいたい、あんたがしっかりしないからハルナちゃんが退学するハメに……」

放心状態の俺だったが、「退学」の二文字を聞き逃さなかった。

「ちょっと、待て!オフクロ!!『退学』って何だよ!」

「……あんた、ハルナちゃんから聞いてなかったの?」