俺の隣の助手席では、天使のような寝顔でハルナがすやすやと寝ている。


ハルナ、早く起きろ!

航海から戻って白黒はっきりさせろ!!

と、叫びたいところだったが、オレの気持ちの整理だって出来ていない。


「っつーか、オレ、キャッシュあったっけ?」

頭の中を今度は財布の中身がクルクル回り出す。