翌朝目覚めると、穏やかな寝息を立てているハルナが俺の隣にいた。

……道理で温かかったはずだ。

ハルナはオレのベッドから布団一式を引き摺って来ていて、オレの上にも掛けていた。

「ば~か。これじゃ、オレがここで寝てる意味ないだろう?」

オレは苦笑しながらハルナのふわふわの髪を撫でると、そっと手を移動し、そのまま鼻の穴を塞いだ。