呆気にとられたオレをキッ!と睨むと、立ち上がり、そのまま玄関へと駆け出した。

「わっ!わっ!バカ!待て!走るな!!アカンボが流れるぞ!!」

オレはソファに腰掛けている北尾の前をピョーンと飛び超えると、玄関へ猛ダッシュする。


俺たちの顛末を見ていた北尾は正に鳩が豆鉄砲食らったような顔をしてソファから立ち上がる。


「……あ、アカンボ??」