オレはついかっとなってハルナの腕を掴むと、声を荒げて立ち上がる。

「お前は黙ってろって言ったろ?!もういい!お前、帰れよ!」

次の瞬間、しまったと思った。

ハルナの目から、大粒の涙がポロポロと零れていたからだ。

「あ、ごめ……ん。ちょっと言い過ぎ……」

「何よ……何よ!かずにぃのばかぁぁぁ!!!」

ハルナはそう言いながら、手元にあった銀のトレイを両手で鷲掴むと、渾身の力を込めてスイングし、オレの左頬に強烈な右ストレートを


ドゴォーーーーーーーーーーン!!!!


……炸裂させた。