大学受験の試験官のバイトをしていた時、急に目の前が真っ暗になり足がガクンと折れた。

それからゆっくりと真っ暗な暗闇が広がり、周囲の叫び声を遠くに聞きながらオレは意識を失った。

目を覚ますと矢部教授と試験官をしていたはずのゼミ生総勢17人がオレのベッドの周りを取り囲んでいた。

「……オレ、一体どうしたんですか?」

「現代稀なる奇病に罹ったんじゃろうて」