「かずにも知らせようと何度も電話をしているのに……。

なのに、あの子ったら、携帯の電源切ってるらしくて、さっきから全然連絡が取れなくて……。

マンションに電話なんか引いてないし……」


動揺に震えるおばさんの肩を抱き締めながら考える。


かずにぃの住んでいるところだったら一度だけ行ったことがある。


引越の手伝いで。