外を出ると、明夫くんの車が止まっていた。


途端に健夫は私を明夫くんに見せないように隠す。


「アニキ、どうしたんだよ?
こんな時間に。」


「いやぁ、今日は午後出勤でさ
母さんから電話があって
お前と天をマンションに送れって言うから来た」


と言って車のドアを開けてくれた明夫くん。


「……さささっ、どうぞお姫様」


と言って、明夫くんは健夫の事なんか
ガン無視状態で私を車に乗せた。


明夫くんも健夫に引けを取らないくらいのイケメンだからね
それにずーっとあこがれてたからね
お姫様なんて言われるとちょっと
キュンッとしちゃうじゃない!


私を車に乗せた後


「で、お前は乗るの?乗らないの?
乗らないなら天としばらくドライブすっかなぁっ〜(笑)」


と明夫くんがニヤニヤしながら
言うと


「乗る!! てか、なんなんだよ!!」



と言って、車に乗ってきて私の手を
ギューっと握ってきた。


健夫、かわいい〜!
これは嫉妬だな(笑)