「んじゃぁ、行くか!天。」


「んっ?まだ早くない??」


だって、まだ7時だよ??


今日の講義も10時半からだし、ウチから大学までは電車使って1時間弱だし
マンションから大学までは徒歩5分だよ



ん?


首を傾げていると



「荷物置いたりなんなりしたら結構時間かかるかもしれないからな。早め早め行動だ」



と言って
軽くウィンクした超絶イケメン男。



ぎゃーー!


健夫!


本当なにやってもムカつくくらい
かっこいい



健夫の顔を凝視出来ない私は
そっぽ向いたまま
「そ、そう。 じゃ、行く」



「よしっ!行くか!!
では、由里子さん、明日また来ますね」


と言って、私の荷物を私から奪うと
二カッと笑いながら出て行った。


「…あっ!ちょっと待ってよ〜健夫!
ママ、いってきまーす‼︎‼︎」


「はーい。2人とも、しっかり勉強もするのよぉ〜」


というママの言葉を背中に
私は家を出た