「天、健夫のマンションにいるのもてだけど、家に戻ればあそこは周り中の人が連携して天を守ってくれる。
天に接触する寸前に捕まえる事が出来れば…
そしたら、次こそは刑務所行きになるだろうな。」


「…明夫くん、私どうしたらいい?
マンションにいれば少しの間見つからずに済むかもしれない。
家に帰ればパパやママ、近所の人皆には迷惑かけちゃうけど私を守ってくれる。
でもその前に見つかるかもしれない。
けど、1番心配なのは健夫。
健夫の事がバレたらあいつに殺される……いや……明夫くん…健夫を助けて……」



最後は言葉にならずに嗚咽がもれる



「大丈夫だよ?天。
天も健夫も俺の大事な妹と弟だ。
指一本触れさせやしないから。俺が守ってやるから。泣くな……天」



と言って明夫くんが私を抱きしめた。



「…明夫くん………」



「まずは
この話を健夫にもしないとな…」






すると突如カフェに入ってきた斜め前の家の桁違いのイケメンの片割れ


「……話は全部聞いた。
大丈夫だ!!俺が守ってやる。
てか、アニキどさくさに紛れて天に抱きつくなよな(笑)
天は俺の天だかんな」


ハッとして振り返ると


この上ない優しい表情で私を見る
健夫がいた。


「千里、メールありがとなっ!」


「後で、コーヒーおごりなさいよ」


2人はフッと笑って


私を見て黙ってうなづいた