ピーンポーン……


インターホンと共にドアがガチャッと
開いた


もう!ママ、不用心。
常に戸締り必須だよ!!


「おはようございます。」


「あらあら、早いお迎えだこと。
お姫様、王子様のお迎えよっ‼︎」


ママの後ろから現れたのは
桁違いのイケメンだった。


「天、おはよ!食い終わったら
とりあえず、今日の分の着替えだけ用意して来い
行きがけに荷物置いてから行こう。
明日休みだろ?引越しは明日やろう」


「…あっ、 うん。 わかった。
でも、明日休みなんだからなにも今日からマンションに行かなくても……今日までウチにいようと思ってたのに…」


「「却下!!」」


健夫はともかく、何でママまで……


ママの方に頬をプゥッと膨らませて
見ると


おちゃらけ顏のママが
ニャッと笑った。


「…んっもう!わかったわよ。
ちょっと待ってて!用意してくる!」


と2人の顔を文句あり気に見て
私は自分の部屋に荷物を取りに行った