いや、良いんだけどね?


良いんだよ?


や、良くない!私の心臓に悪いっ!




真っ赤になったであろう顔を手で隠す。


ほんと…。
自覚してほしい。


自分がどれ程かっこいいか。


見つめられれば
誰だって赤くはなる。



無自覚であろうその人は、案の定さらに首を傾げた。

頭には'?'で埋めつくされているんだろう。




まぁ、隼人だしね。


仕方ないと言えば仕方ない。





「ん…?」



「あ、やっ…!何でもない……!」



必死に取り繕った笑顔を焦った顔に貼り付けた。




が、


「なに」



彼の怪訝そうな顔を見せられて、しぶしぶ言う羽目にになった。