誰もいない静かな場所。
手首を掴んだまま離さない。
「はやっ……」
何か言おうとさたあやの言葉を遮った。
「行っちゃうの…?」
とても弱々しく、小さな。
かすれた声が静かな場所に響き渡った。
「えっ………と、」
どこに…?なんて聞くあやの目は、確かに俺から目線を反らした。
わかってるクセに。
「ごーコン。行くの?」
あえて合コンと言ってみた。
「………、」
「………」
「……………、」
「………」
「……………、行く。」
観念したのかようやく白状?したあやは、だって!と言葉を繋げようとする。
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