あの日から一週間が経った昼。

橘は話し始めた。

どうやら好きな人が出来たらしい。

「頼の事が好きなんじゃなかったの?」

確かに俺の事好きって言ってたっけ。

「やめたんだー。頼君ショック受けないでね。」

ショック?

何言ってんだ。

「照れちゃって。」

ますます意味がわからん。

「お前頭おかしい…」

本当に呆れる。

こいつが友達ができない理由はこれか。

俺は納得した。

橘が好きになったやつを見にいく事にした。

見た瞬間涙が溢れてきたとかどーとか言ってたっけ。

何でだ。

11月の廊下はやっぱり寒い。

俺はそいつを見た瞬間ある映像が見えたんだ。

なるほどな。

これを言って信じるだろうか。