空を眺めていると誰か入ってきた。

えっ。誰だろう…

「おっしゃ。誰もいない」
男子じゃん…
私おりますけども…
どうしよう。
バレないように出ようかな…

「あれ?誰かいる?」
ドキッ。気づかれちゃった。

「あ、います…」
小さい声だけどがんばった!

「あー、君ね」
ん?なんで私のこと知ってるんだろう。

「えっと…」
必死に思い出そうとするけど出てこない。
「いっつも図書館にいる子でしょ」

居ますけど…

「俺もいていい??」
すごい笑顔で聞いてくる。
一人で居たいけど、まぁいいか。

いいよと返事をしてまた空を眺めていた。
あの人同じ学年だったけど誰だろう?