食べ終わると橘さんが真剣な顔になって言ってきた。

「宝さん。頼君。」

「どした?」

「あ、あのね…」

どうしたんだろう。

「私とお友達になってください!」

「私ってね、なんでかすごく人に嫌われるの。だからいつも一人だった。すごく寂しかった。今こうやってお弁当食べれてすごく幸せなの…」

私と同じだ。

私もずっと一人で辛かった。

頼に出会って変わったけど、橘さんは一人だったんだよね。

私と同じ思いをこれ以上させたくない。

「私も友達になりたい!」

私の初めての女友達。

「いいの!?ありがとう!」

「よし。俺もなってやる!」

「二人ともありがとう!」

「じゃぁ、璃希って呼んでもいい?私のことは桜花でいいから!」

今までに見たこともない笑顔。

「うん!桜花って呼ぶね。」

友達っていいな。 桜花…

これからすごく楽しくなりそう。