橘さんのお弁当は豪華ですごく可愛かった。

「すごく美味しそう。」

思わず言ってしまうほど。

「本当!?嬉しい。」

「自分で作ってるの?」

「そうだよ。」

すごい。 同じ女とは思えない。

私と頼はいつもパンかおにぎり。

そろそろ11月になるからおでんもいいな。

考えただけで食べたくなる。

私もこんな可愛いお弁当作ってみたいな。

「宝さんはいっつもパンなの?」

「う、うん…おにぎりとか…」

「ダメだよ!ちゃんと栄養取らなきゃ!


それは分かってるんだけどね。

「そ、そうだよね…」

つい苦笑い。

橘さんは話し方が迫力的だ。

「明日作ってきてあげようか?」

「えっ。いいの!?」

私にお弁当作ってきてくれるの!?

すごくいい人。、

「いっつも余っちゃうから大丈夫だよ。」

「ありがとう!嬉しい。」

嬉しい。 友達みたい。