放課後になり急いで図書館に向かった。

中に入ると黒崎 頼 はもういた。

「おっ。来た」

「遅くなってごめんね…」

「大丈夫だよ。」
優しくそういう。

「璃希は俺になんで笑うか質問したじゃん?」

窓際の椅子に座りながら言った。

「う、うん…」
なんで何だろう。

「俺さ、母親を亡くしてるんだ。」
彼の口から出た言葉に驚いた。

「あ、わり。いきなりすぎたよな。」

苦笑いしながら言う。

「大丈夫だよ…」
私はそう言いながら彼の横の席に座った。