「まだ知り合ったばっかでこんな事聞くのおかしいと思うけど」

少し笑うとまた真剣な顔になった。

「何で璃希は笑わないの?」

こんな事聞かれると思ってなかった。

「璃希はいっつも不安そうで…悲しい顔してるよ」

自分でもそんなこと分かっていた。

「っていっても昨日の璃希しか見てないけど。でも、見ればわかる。いつもそうなんだなってさ…」

そんな切ない顔で言わないでよ…

でも、どうしたら良いのか分からず今まで生きてきた。

せめて、人の心を読む力がなかったら…

なにかが変わっていたのかな?
いや、変わっていると思う。

この力さえなければ…