「おはようございます」
「あれー今日アッキー来るの早いじゃん」
「いつも朝のHR始まる直前に来るのに〜」
「今日は最後ですしね。ちょっと早めに」
そう言うと私たちのところに来た。
「…如月。目赤いけど」
「えっ…」
さっき泣きそうになったからだ…!
「アッキー聞いてよ。さっき如月さん門の前でもう泣きそうな顔してたの」
「そうなのよ。アッキー誄歌のこと慰めてあげて!」
「な、慰めてって……」
先生が私の顔をみる。
思わず目をそらす。
「誄歌」
「…っ。先生その呼び方学校では…」
「よし。こっち向いた」
そして先生は周囲を見渡して……
私の頬にキスを落とした。
「…!」
「泣くなよ。せっかく卒業したら俺と普通にいれるのに」
「………うん」
また涙目になったけど先生が拭ってくれた。