「ごめん!お待たせ」

「大丈夫。行こ〜」



いつも1人で駅まで歩く道を友達と歩くことなんてなかったから不思議。


でも本当に今日が最後なんだなぁ。


まだ実感ない……。



「あー明日から制服着れないのか…」

「そっか。これ着るのも今日がラストなんだ」

「コスプレになっちゃうんだね…」



私の学校の制服はそれなりに可愛くて制服目当ての新入生も多い。


私も制服は重視していたし!




プーッ!!!



「うぉ、車か」

「お前ら3人並ぶな!轢かれるぞ」

「アッキー?」

「先生…」



まさかの先生登場!


先生もいつもより髪の毛整えてるし、スーツもいつもとちょっと違う。



「アッキー乗せてって〜」

「やだ。今日最後なんだからゆっくり行け。あ、でも遅刻すんなよ」

「はーい」

「じゃ。あとでな」



先生は窓を閉めて車を走らせた。



「いつも誄歌先生とここらへんで会うの?」

「たまに…?」

「そうなんだ!ま、家も近いしね」



3人で話してるとあっという間で……。



すぐに駅に着いて、電車に乗り学校の最寄り駅まで着いてしまった。


いつもよりゆっくりめで行ってるはずなのに何でこんな早く感じるんだろう…。




そんなこと考えてるうちにもう校門前で…。


"卒業式"と書かれた看板。


ここにきてやっと実感……。