【誄歌side】




「…あの、柊花。卯月くん…」

「なにー?」

「実はね…先生と付き合うことになりました…」

「ええっ?!本当に?!誄歌おめでとう♪」

「良かったね、如月さん!」

「2人ともありがとう。内緒だよ?」

「「もちろん」」



柊花なんて何故か泣いてるし…!!


まだ夢みたい。



「そういえば昨日如月さん体調悪かったんじゃなかったっけ?大丈夫なの?」

「…うん。安静にしてたらすぐ治った!
それと柊花昨日保健室連れてってくれてありがとね」

「いいんだよ〜そのくらい!」



柊花がぎゅーっと抱きついてくれた。



「あ!如月さんとアッキーが付き合ったならダブルデート出来るじゃん」

「それいい〜!」

「いや…でも先生は何ていうか」

「そっか…。その辺歩いてたら知り合いに見つかるかもしれないしね。でも卒業後ならダブルデート出来るっしょ!」



卒業後か……。


もうすぐ11月に入る。


私は保育士を目指すために専門学校に進学すると決めていて11月になれば指定校の面接がある。


…指定校だから受かると思うけど…自分の将来に関わることだしやっぱり不安。