戀愛は、社長だし、最近は仕事も忙しいとかで心配をかけたくなかったから話してなかった。
「久富さん…ちょっと来てくれない?」
前の事があるからか、私は震えが止まらなかった。
むしろ怖かった。
それを感じ取ったのか、空いてる席に座った香奈さん。
いつ見ても綺麗だと思った。
「…あの時は本当にごめんなさい。許してもらえないのは分かってる。あの時は自分の事で必死で…」
なにも言えず、黙ったままの私。
それでも、話す香奈さん。
「…あの後ね…振られたの。諦めが付いた。でもね…貴方がさってから真緒が荒れたの。」
噂があったし、何と無くなら知ってる。
「…支えてあげたかったけど私じゃ無理だったの…真緒は、陽悠美の仲間で探していた。でもね、先代方から止められたの。強制的に。」
多分…パパと戀愛だよね。
「…仕方なく諦めた。でも…本当に真緒は貴方がすき…」
バン。!!
勢いよく席を立ち上がった。