ふと、穂希が携帯を開いた。


何故かみるみる顔が青ざめていく。


急に青ざめられたら誰だって心配するよね?


「…どうしたの?」


放心状態から抜け出した穂希が、叫び出した。


「にゅ…入学式が始まってる!!」


え?


それぞれ時間をみた。


入学式が始まってから約30分が経過したところだろう。


みんながあたふたしだして、早速とカフェを出た。


猛ダッシュで走ったおかげでなんとか間に合った!!


それぞれ席に着き、呼吸を整えた。


ふぅーと息を吐いたところで誰かに声をかけられた。


「初めまして!私、梨沙って言うの!同じ講義だし仲良くしよう!」


梨沙ちゃんは、明るくてモテる女の子みたいだった。


「私は、美雪華!よろしくね?」