「美雪華は、そこにいる女にいじめられていた。誰にも言えず一人で抱え込んで倒れたんだ。お前じゃ美雪華を守れない。だから別れてもらう」


その時だった。


久世の携帯が鳴り、久世は…顔を真っ青にした。


多分、美雪華から別れのメールが来たんだろう。


良いザマだ。


「…今後一切。美雪華に会うな」


それが1番良い方法だろう。



「…嫌です!俺、大事にしますから!」


俺の中でなにかが切れた。


「大切にするだぁ?どの口が言ってんだ?今現在、守れてねぇーだろーが!俺は、ずっと好きな女の幸せを願い諦めようとしたのにこの様だ。俺がアイツを幸せにする。だから会うな。これは命令だ!」


悔しいそうに立ちはだかる久世。


自業自得だ。


納得はしてないようだが、命令と言うこともあり、ひとまず終了。


美雪華…俺が守るから。