私はヤンキーが大嫌い。
中学生の頃、パパの帰りを待っていてレイプをされそうになった事で嫌いになった。
幸いパパが運良くきてくれて、助かった。
それと、喧嘩するから。
パパは好きなんだけどね。
陽悠美のみんなは優しいし、暖かいから。
「おい、そこの女」
ヤンキー男から話しかけられた。
最悪。
シカト…シカト…シカト…。
「…聞いてんのかよ?てめぇだよ、てめぇ」
肩を叩かられて、返事をせざるおえなかった。
「あ…あの。なんでしょうか?」
少し怯えながらもなんとか返事をした。
「…お前の放送、すっげぇ落ち着くんだよね」
「…ほ、放送?」
いや、私は放送委員だけど…正直、びっくり。
今時、放送が落ち着くって人居ないでしょ。
「あ…ありがとう」
少し微笑むと、ヤンキー彼は顔を真っ赤にさせて、何処かへ消えて行った。
名前聞いてないや。
「美雪華!!今の久世真緒じゃない!!」
久世真緒くん。
これが、彼との出会い。