よしっ!

自分の頬を両手でピシャリと叩いて気合を入れ直した。


自転車で30分。

「着いた…」

ここで俺は3年間生活してやる!

待ってろよー!!俺の高校生活!

「始め!」

解ける。解ける。解ける!
これはいける!!

キーンコーンカーンコーン♪

「やめ!」

「終わった…」

うーんと背伸びをしてふと隣を見ると綺麗な女の子っていうかお嬢様風の子がいた。

『うわー。綺麗だなぁー。っていうかこいつ欲しい』

そんなこと思ってたら目が合ってしまった。

その子は咄嗟に目をそらしちゃった。

よしっ!思い切って声かけてみよっと。

「あのー。」

ビクッとして彼女は

「ごめんなさい!」

そう言うと走ってどこかに行ってしまった。

ふーん。この子は興味深いな。
よしっ!俺のものにする。
そう決めた。